薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

午後に入ると北西の風が強くなって、気温も下がってきた。

 昼過ぎまで、青空が見えて、良い天気。

 ところが、3時を回ると風が強く吹き出した。

 妻は大急ぎで洗濯物を取り込んでいた。

 気温も下がってきて、近頃の天気予報はたしたのだ、ほぼ正確に変化している。

 これなら、風花も運ばて来そうだし、雪もきっとちらつく、そんなような外の景色。

 

 三畳半の書斎が、いわば、自分塹壕、間違っても、タコ壺とは言いたくない。600ワットの電熱ストーブで暖まり、 無料のネット配信で、石川さゆりを聴いている。この芥子粒ほどの一隅ぐらいならコロナも見て見ぬふりするだろう。

 ここにこうしていれば、天国。

 

 先ほど、焼き芋屋が通り過ぎてゆき、そのあと、下校する子供たちの声が聞こえていた。それにしても子供というのは、どうしてあんなに大声を発するのだろう、グオーという激しい風の音にも紛れることがない。

 

 おお、窓が震える、こころなしか 家まで揺れる。

 霧笛のように尾を引いて高圧線が鳴っている。

 

 

  風花来ノイローゼなり天空は  泡六