薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

髭と爪だけは、変わりなくよく伸びる。

 

 自分が、経年劣化している、これを押しとどめることはできない。

 

 心身の内の「身」の方が老化するのは、もしかすると適切な健康管理と運動などで、劣化の進行を抑制することができるかも知れない。(あくまで可能性の話で、定期健康診断さえ面倒臭がって、この数年はパスするような自分のは、無理なことだ。)

 

 問題は「心」に関わる方で、こっちは肉体のように鏡に映し出せるようなものでなく、あくまで、感じることしか出来ない。この「心」は近年ますますただただ「平温」であることを欲望するようになった。それも、自己完結的な、内に閉じた形で。これは、非常にまずいのだと、己を批判する奴が、頭の片隅で時折がなり立てる。

 

 毎朝、髭を剃る。週一ぐらいで爪を切る。変わらないのは、この二つ。

 

 

 

 

  



 

     窓辺には篝火花が昼も夜も  泡六