薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

枯れ葭に隠れて川が流れている。

昨日、今日と、ほぼ同時刻に散歩に出た。 連日、赤城も男体も、浅間も、間近く見えた。 散歩コースのB沼公園を水源とする川が、利根川支流へと流れて行く。 細い川であるが、両岸は葭に蔽われている。 枯れきった葭の繁りに、小さな鴨たちが身を隠し、憩って…

岩波文庫「常山紀談 上中下」1988年4月7日第三刷。

BOOK・OFFに立寄るのは、年に数回程度になった。 昔はよい意味で荒っぽい商いをしていて、これはと目を見張るようなものが、100円で売られいた。 いつのころからか、いかにもリサイクルショップの大規模なチェーンらしく体裁が整えられて、つまらなくなっ…

大根おろしがうまい。

めでたさは常の大根の白さかな 泡六 この句では、大根は、「だいこ」と読んでほしい。 家庭菜園の作物のスターは、夏は胡瓜に茄子、冬は大根と白菜ではないかと、思う。 どれも、色合いのきれいな野菜であるし、また、それぞれがおいしい漬物になる。 この他…

上手く年をとることは、本当に難しい。

煩脳に首を獲られて寒椿 泡六 それでも、救いの手をさしのべてくださるか。

ちゃんちゃんこを着て、一日が過ぎてゆく。

依然として、風が強い。 昨日の夕方、庭先に捨てたバケツ一杯の水が、小さな水たまりとなったようで、氷ついた。 それが、午後の今頃なっても解けていない。 風花や晴てはあれど吹きだまり 泡六 風花や隣り留守なり干しものは

午後に入ると北西の風が強くなって、気温も下がってきた。

昼過ぎまで、青空が見えて、良い天気。 ところが、3時を回ると風が強く吹き出した。 妻は大急ぎで洗濯物を取り込んでいた。 気温も下がってきて、近頃の天気予報はたしたのだ、ほぼ正確に変化している。 これなら、風花も運ばて来そうだし、雪もきっとちらつ…

肉屋の総菜、揚げ物が好きだ。

最寄りの駅近くにある肉屋 の総菜のコロッケやアジフライが好きだ。 それをきちんと暖簾が下がっているとんかつ屋のものに比べるのは、愚だ。 初めから依って立つ場がちがう、同等に比較するのは、むしろとんかつ屋存立の危惧を小生なんぞは感じる。総菜とん…

久しぶりの畑で。

炬燵からはいだして、畑の様子を覗きに出た。 五〇坪ほどの家庭茶園である。 今は、大根・菠薐草・小松菜・白菜そんなものが収穫できる。 老人二人が食べる糧としては、多すぎるのでご近所さんと配偶者の交友関係者に消化して頂く。 この時期は、とりたてて…

髭と爪だけは、変わりなくよく伸びる。

自分が、経年劣化している、これを押しとどめることはできない。 心身の内の「身」の方が老化するのは、もしかすると適切な健康管理と運動などで、劣化の進行を抑制することができるかも知れない。(あくまで可能性の話で、定期健康診断さえ面倒臭がって、こ…

風呂、老いのたのしみ

独身のアパート暮らしであった頃、銭湯というのはどうも落ち着けない気がして、必ず風呂付きの部屋を契約した。 ところが、無精者の自分は帰宅が不規則な事もあったが、毎晩風呂を沸かすことが酷く面倒に感じて、数日連続して風呂に入るのをサボったり、シャ…

山茶花山茶花咲いた朝・・・・。

我が家の南にある垣根は山茶花である。 殺風景になりがちなこの季節に、山茶花の花はいいものだ。 南に植えてあるといっても、太陽の位置が低い冬の間は、隣家の影になりやすくて、日が差すのは数時間でしかない。 したがって、周辺の家々の山茶花より開花が…

生い立ち

いくとおりもの「正しさ」が、この世にはあるのだと、子供のころ大人たちから教えられた。 「悪」にも、いいものがあるんだよと、諭されてきた。 強いものには、口をつぐめとも躾けられた。 平等や公正を求める奴らは、負け犬だと、そういう人間にはなるなと…

何も求めない、そういうわけにはいかぬものだ。

こうして、毎日毎日、三度の飯を食べて、鼻歌で暮らしてる。 恥知らずなことだ。 老いの日は胃袋のため米を研ぐ 泡六

午後三時、雨が上がりやや明るさがましたようで、散歩にでる。

いつもの沼のある公園へ。 風はほとんど感じないのだが、空気はとても冷たかった。 幾重にも影を潜ませ冬の水 泡六

今日は、一日薄氷が張りつめたような空の色であった。

新型コロナ感染者の死者数が500人を越えたと、報ぜられた。 90%以上、60歳以上でもともと持病のある人とのこと。 濃淡はあっても報道の骨子はそこまで、・・・まるで高齢者の死亡は、第8波の現段階では折り込み済みの数値であるかのように、500人超の深刻…

些細なことに躓くようだ、老いては。

深谷市北本、程近くに畠山重忠の墓所がある。 また、この河原のやや下流に白鳥が飛来する。 白鳥の鳴き声というのは、どこかもの哀しい。 寒五時の鼬の轢死報ぜざる 泡六

武蔵丘陵森林公園の梅林を歩く

今年初めの森林公園散策である。 例年この時期に早咲きの梅を尋ねにゆく。 先ずは、紅梅から開くようだ。 次いで、白梅。 どちらも、まだまだ盛りまでは遠そうであった。 この梅林は、梅の根元に福寿草も栽培されていて、ここを訪れる人に春らしさを一層感じ…

川に沿って歩いた

昨日、寒の入りであった。 それでいて、よく晴れた今日の午後、堤の上は暖かだった。 とはいえ、寒さに備えた身支度のせいでもあるのだが。 川は、利根川水系の一級河川。堤上からは赤城、春名、妙義、浅間、武甲、男体、関東上州を取り巻く山々と、時による…

今年一年の邪気を祓うために

昨日から、寒の入り。 明日、松が明ける。 今朝は、七草。 その七草は、家庭菜園のいわば雑草である。 芹はもともと生えていないものの、残りの六種は摘んできたのだった。 香りけりむしり来し畔の薺は 泡六 七種に餅合わせ煮る母なりき

鵯(ヒヨドリ)は、旅へ出たのか。

庭先の垣根に山茶花が今も咲いている。 花は赤、時折この花びらを啄んでいるヒヨドリを見かけた。 その内側に、人の背丈ほどのウツギが植えてある、その冬枯れ枝に、干からびた林檎が突刺してある。 これが、奇妙なのだ。 なぜに変かというと例年の寒の入り…

煮込み雑煮の話

我が家の元旦の雑煮は昆布出汁に、鶏肉つまりかしわと椎茸の吸い物へ、ちょっと焦げ目をつけた焼き餅を投入する、茹でた大根と人参をそえて、三つ葉を散らす。これは、自分が生まれ育ってきた家の雑煮である。 ところが、妻の実家では、里芋・牛蒡・人参・小…

正月の浮かれ気分も何処へやら、はや三日

今年の抱負は?というおきまりの愚問がある。 以前、しきりに「自己実現」というワードが目立つ時期があった。この語の正確な意味は知らないが、字面だけみれば「本来の己を実現する」ということになる。「本当の俺」?、筆者にとっては雲を掴むようなことだ…

風強く快晴の二日

北風が窓を揺るがせているのだが、空は秘色色(ひそくいろ)に静まり、南の窓からは透明な日光が差し込んでいる。 その日は暖かで、右の頬はちりちと刺激されている。 心棒の「心」とはいづく二日かな 泡六 今年も、虚しく空回りするのだろう。

二〇二三年元日に。

本日より、ブログ句日記といものを、はじめます。 句作りはずぶの素人につき、お目に触れても笑ってお忘れください。 以後、よしなに。 白髪髭削りて今朝の雑煮椀 泡六 外出時でのお決まり、マスク生活になれて、生来ずぼらの性癖ゆえ髭剃りの習慣が遠のいて…