2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「硯石取る」という季語あると、『季語辞典』で見つけた。 「春の干潮を利用して海底から硯石を採取することういう。毛吹草の四季詞の三月三日のところに、『土佐海、塩干に硯石を取る。同』と出ている。」(大後美保編・東京堂出版)とある。 故事類苑のデ…
スーパーの店頭などでは、とっくに蕗の薹は出回っているにだろうが、自分の畑では、蕗の芽が地面から湧いて出てきて、そうは日時が経ってはいない。 春は、まだまだ浅いのである。 そこで、次の句が、下ネタの気配がありますが、そういうつもりは微塵もあり…
早春、まず真っ先にこの小さな花が咲く。 畑の片隅から。 薄ら寒い日の光を結晶させるように。 また、ある人は星のようだとも。 眼開けばオオイヌノフグリとお前 泡六
初雲雀ペダルを踏むもやや軽し 泡六 ふとしたことで脚力の衰えを感じることがちょっと続いた。 多少は、その訓練になろうかと、穏やかに温い静かな昼前、自転車で少し走った。 こんなところを、のんびり走った。 風もなく、暖かく、ポタリング日和であった。…
「ブラッシュアップライフ」(主演安藤サクラ・脚本バカリズム)というテレビドラマを観ている。その題名の意味することは、「人生を磨きあげよ」とか云うのだろうか。このドラマの肝は、転生輪廻の原則は案外融通が利くものだという話だ。 主人公・麻美は、…
梅が香の届かぬ方へ妻の影 泡六 夫婦して外出するするのは、日常のことである。二人して旅にもゆく。 いまさらにいうのもなんだが、不仲というわけでない。 しかし、微妙に世間のご夫婦と異なるのは、ふたりして肩を並べて睦まじそうに歩くというようなこと…
畑に出た。 春耕のつもりに来しが畑遊び 泡六 雪解けで畑が潤っていることだろうと思って、久しぶりに鍬を担いで畑に出た。 北からの風はあったが、日が差しているので寒さはそこまではない。 大根を収穫した後を、鍬で耕す。ひとしきり鍬を振るうと、やはり…
気圧の変化が体調に影響するということが、どこからか聞こえてきて、さては俺のその口かと、思い至った。 そのメカニズムがどうなっているかなんて知らないが、本日も太平洋側に低気圧が3つほど浮かんでいる天気図が、気象庁のHPに発表されていた。こりゃ、…
一夜明けて、快晴。 昨日の雪がはだらの残って、明るい日差しに溶けてゆくようだ。 立春を過ぎての遅い初雪であった。 向かいの家の椿なのか山茶花なのか、枝に積もった雪に映えて美しかった。 昨日の日中、窓から降りしきる雪を見ていたら、思い出した。 ち…
トルコ・シリア地震、死者15000人を越えるとの報道。 明日は、関東のこの周辺は積雪の予報。 ゼレンスキー氏「武器がなければ戦闘は行き詰まる」と。 我が家の庭先の梅がようやく咲いた。 俺の居る北半球は冬である 泡六 ようやくに麦五寸ばかりに青みけり
今日は、「事始め」と日めくりカレンダーにあった。 「事始め」とは、文字通り事の始めと思って、さて今日は畑に出て、ちょっと気が早いがじゃがいもを植える準備でも始めようかと思いついたのであるが、実はこれは早とちりであった。 2月8日は「事始め」で…
今日は、旧暦で云うと1月16日、満月である。 季題の季節感と現実の生活感の間のずれというのは、だれしも感じることであるが、本日は1月の16日であると思えば、納得がいくのである。 先ほどまで自宅の野菜畑ですごしていたのだが、陽気は冬うららという…
かつては、夕暮れ時ともなると、隣近所から「鬼は外、福は内」と、子供たちの張り切った声が聞こえてきた。 しかし、少子高齢化は切実に身近な現象で、住むあたりでは二十歳以下ゼロ歳までの住人は片手で足りるほどだ。それに反して、高齢者は増えるばかりで…
季題の上では、「苺」は夏のものであるが、この頃は冬の果物であるかのような気がする。 そういう思いは、一般的なようで「冬苺」とか「寒苺」とか、そんな季題も自分以前からあるようだ。 「苺」は、配偶者の好物であるし、孫たちも喜んでたべるので、近隣…
二月である。 暖かい南風に誘われて、森林公園へ。 この時期の見所は、まだ咲き始めの梅林辺りだけだ。 あとは、野鳥のさえずりとともに春の到来を待つ気分で、落葉を踏んで森を歩くだけだ。 寒禽のあくがれいでて藪の外 泡六 蛇足注・「寒禽(かんきん」と…