薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

ひと

生い立ち

いくとおりもの「正しさ」が、この世にはあるのだと、子供のころ大人たちから教えられた。 「悪」にも、いいものがあるんだよと、諭されてきた。 強いものには、口をつぐめとも躾けられた。 平等や公正を求める奴らは、負け犬だと、そういう人間にはなるなと…

煮込み雑煮の話

我が家の元旦の雑煮は昆布出汁に、鶏肉つまりかしわと椎茸の吸い物へ、ちょっと焦げ目をつけた焼き餅を投入する、茹でた大根と人参をそえて、三つ葉を散らす。これは、自分が生まれ育ってきた家の雑煮である。 ところが、妻の実家では、里芋・牛蒡・人参・小…

正月の浮かれ気分も何処へやら、はや三日

今年の抱負は?というおきまりの愚問がある。 以前、しきりに「自己実現」というワードが目立つ時期があった。この語の正確な意味は知らないが、字面だけみれば「本来の己を実現する」ということになる。「本当の俺」?、筆者にとっては雲を掴むようなことだ…

風強く快晴の二日

北風が窓を揺るがせているのだが、空は秘色色(ひそくいろ)に静まり、南の窓からは透明な日光が差し込んでいる。 その日は暖かで、右の頬はちりちと刺激されている。 心棒の「心」とはいづく二日かな 泡六 今年も、虚しく空回りするのだろう。

二〇二三年元日に。

本日より、ブログ句日記といものを、はじめます。 句作りはずぶの素人につき、お目に触れても笑ってお忘れください。 以後、よしなに。 白髪髭削りて今朝の雑煮椀 泡六 外出時でのお決まり、マスク生活になれて、生来ずぼらの性癖ゆえ髭剃りの習慣が遠のいて…