薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

六月の小望月

昨晩はあんなに酷かったのに、今夜は小望月が明るく昇っている。

 

   



 十四日月を、小望月といっても、待宵月と呼んでも、秋の季題である。

六月の今夜の月は、入梅前の月であるから、ただの「月」なのだろうか。

それにしても、台風一過の月夜である。爽やかな夜である。

 

一句ひねろうとしばらく考えたが、季題というやつがしきりに違和感を醸してきて、どうにも行かない。