薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

茄子胡瓜花盛り

 

 



畑から採れた夏野菜は、今のところピーマン四つ、胡瓜三本である胡瓜は、さっそく糠味噌にして食べてしまった。ピーマンは焼きそばに少し混ぜたが、あとは当座の使い道がなくて廃棄した。

 

それでも、いよいよ茄子と胡瓜は、花盛りになってきた。肝心の幹は両方ともまだまだ幼くて、人でいったら小学三年生といった程度であるのに、こんなにも花を咲かせているとは、早熟極まりも無くて、植物というものの底知れない生命力を感じない訳が行かない。胡瓜などは、二三日目を離すと、すぐに食べ頃の太さ長さに生育してしまう、その速度は驚きである。

 

このほか、西瓜、ゴーヤ、隠元、枝豆、トマト、獅子唐、鷹の爪どれもいい具合に育っている。ああ、綿の芽も出た。一つだけ残念なのは、露地に生えたオクラの二葉を何者かが全部食い荒らして、再度ポットで育苗せねばならないことだ。その憎い奴の正体がまだ不明だが、必ず突き止めてやろう。

 

今週、梅雨入りのようだ。雨は植物を育てる、梅雨の間に、彼らは見違えるほどに大きくなるのだ。梅雨は、不快であるが、無くてはこまるものなのだ。

 

 

五月雨を慕ふもよきや茄子胡瓜  泡六