薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

目薬を注すのが、どことなく怖いような

 先週から風邪をひいたか、体調がよくなかった。咳と微熱がつづいていたのだが、なにやらしきりに目が痒い。誰かから風邪の症状で目をやられることあると聞いていたが、本当のようだと思った。痒さだけでなく、下の瞼に裏側、眼鏡側だが、熱く腫れぼったい、不快極まりない。

 連れ合いに目薬を買ってきてもらって、点眼すると、不快さが軽減してきたような感じがあった。

 そうして、昨日今日と体調が平常に戻ってきて、平熱、咳くしゃみが出なくなると、同時に目からもおもだるさが消えて、視界がすっきりした。

 確かに、風邪で目をやられるというのはあるのだと、これからは思うことにした。若いころは、年寄りがやたら体調の異変を話題にするが鬱陶しいと、内心迷惑であった。それが、こうして泣き言をいう身になった、困ったものだ。

 そうして、またも六月は巡りきた誕生月であるのだ。

 

 

点眼液溢れてつたふ夏始 泡六