薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

日陰に残る雪

 


 気圧の変化が体調に影響するということが、どこからか聞こえてきて、さては俺のその口かと、思い至った。

 そのメカニズムがどうなっているかなんて知らないが、本日も太平洋側に低気圧が3つほど浮かんでいる天気図が、気象庁のHPに発表されていた。こりゃ、だめだと、亀のように首だけ出して、炬燵に潜っていた、先ほどまで。

 こういう日は、だるい、小便が近くなる、体が重く感じる、そして何より抑うつ的になって、世界中が悲観的に思えてくる。

 瞬く間に消えていった路上に降った雪のように、さっぱり出来たらよいのに。自分は日陰に凍てついた雪片であるようだ。

 

    

   雪解けて子らおとなしく列をなす  泡六

 

 

 三寒四温というが、「寒」が身に凍みる、今である。

 

    

   戯れの雪だるまなほ解けずあり