薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

今夜も梅の話、おまけに苺の話

気温なら4月の陽気だとニュースが云うので、古女房が梅を見たいと言い出した。

それではと、つい行き馴れた森林公園の梅林の開花具合はどうかと気になったので、コンビニでお握りを調達して、見物に。

まだ、梅林全体では四分か、五分とは云えない、勿論木ごとに違いがある。

 

 

 温かいを越えて、暑い。

 皆さん、上着を脱いで、くつろいでいた。

 お握りを食べ、お菓子を食べ、老夫婦は遠足気分で一時を過ごした。

 

 

 梅が花最中の皮の砕け散る    泡六

 

 紅梅の枝をくぐるや知りし人

 

 帰り道、埼玉県では有名な吉見町のJA産物販売所で苺を買った。ここでは農家さんが搬入するのを待って、お客さんが争奪戦に突入するという噂だった。午後三時前に店に着くと、苺の棚はきれいさっぱり空っぽだった。本日完売の紙がぺろりとあった。しかたなく、他の野菜なんぞを見ていると、豈図らんや一人の農家さんが、搬入してきたのだった。すると、一斉に店内のお客さんが移動してきた。箱詰め苺が並び始めると、我先と品定めの前に先ず品物を確保し始めた。

 我が古女房はこういう時には抜かりのない方であるから、四パック入り、二パック入り、一パック単体の三種類をちゃっかり手元に確保した。それから、品物をチェックしている。エライものだ。

 気にいったものを、購入して、帰ろうとすると、ソフトクリームの看板に気づいた。彼女は、苺ソフトクリーム、小生は苺ソーダー。ソーダーは、美味であったが、甘すぎたので少し残した、そのため近くの花壇の土がしめったはずだ。

 苺ソーダーのバレンタインディでよかったねと、古女房はのたもうた。

 先ほど購入した苺も「あまりん」とかいう品種で、なかなか手に入りづらいらしいとのことであった。

 

セントバレンタインデー「あまりん」五粒甘し