薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

今年もしょうぶ園を訪れた。

 

 

 

 

菖蒲園振る手招く手そこここに  泡六

 

 

群馬県伊勢崎市の赤堀しょうぶ園を今年も訪れた。

昨日のことだ。

ここは中世初期に開削された灌漑用水跡で、そこに平成になって菖蒲を栽培しはじめたという、現在はツワーの観光バスがやってくほどになったが、自分らが見物にやって来た初期の頃は、日によっては閑散としていたものだ。

通い始めてもうどれほどになるのかも忘れたが、コロナ禍で立ち入りが出来なくなっている年でも、脇の通路から花を眺めに来た。

楽しみの乏しい梅雨時には、菖蒲と紫陽花はよいものだと感じているのかも知れない。

知れないなんて、他人事のようだが、そんなあやふやな気分であるに、今年もやって来たのだった。

毎年見ていると、年ごとの花の咲き具合の変化にどうしても気がつく。やはり、コロナ以前に較べると、今年辺りは見劣りがするように感じた。昨年まで、しょうぶ園まつりという催しも中止されていたのだった。

いろいろな後遺症があるものなのだ。