薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

物忘れ?・無花果・「君たちはどう生きるか」・素麺

7月24日 快晴。夏空がまぶしい。

 

 〇車を使おうとしたら、キーがない。探すが見つからない。しまい忘れ、置き忘れ、三歩歩くと直前のことを忘れるというほぼ鶏の記憶力であので、妻の手前は平然を装うが内心は穏やかではない。

 突然、妻が笑い出す。lineのチェックをしたら、息子の奥さんから、誤ってこちらのキーまで持って帰ってしまったというのだ。息子の車は、我が家のとは車種は違う(奴の方がずっと高級だ、クソ!)が、同じメーカーであるので、ワイヤレスキーの仕様が同じ、孫が動き回っていたので息子と嫁さんがそれぞれ近くのキーをつかんで乗ったらしい。

 笑い話だが、次に会うまでこちらはスペアで間に合わせるということで、収まる。

そこで、スペアキーを取り出してみて、「・・・やや、とっくに電池切れ」、・・・、外出は、明日に延期。電池を近くの家電店に買いにゆくのだった。

こんなドタバタで、一日が過ぎてゆく。

無花果の収穫が始まった。無花果が採れる間は、朝飯のサラダの材料となる。おいしものだ。

 

無花果やはかなきほどにもぎやすし 泡六

 

 

 

森村誠一氏の訃報。氏は、我らの町の出身であり、写真俳句の推進者でもあった。

 

7月25日、快晴、夜明けから暑し。

 

 〇さて、簡単にできるはずの、ワイヤレスキーの電池交換が、意外に難航した。不快でであった。トラブルに嵌ったかと警戒したが、YouTubeに解決法を教えてもらえた。同じ電池交換の仕方を教えてくれるサイトがいくつかあったが、痒いところまで手が届いているサイトは一つだけだった。そのなかの何気ない一言が、一番のヒントであった。マニュアルは、困ったときに読んでもおおむね役にたたないことが多いのは、トラブルに向きあう人の視線を想像できていないことによる。何に困っているか、心理的なひっかりまで解消してくれるようなサポートになっていないからだ。

 とりあえず、交換できた。ささやかなことでも、出来ればうれしい、気分いい、爺とはそのようなものだ。

 〇午後から宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」を観にゆく。午後二時の外気温は43度と車の温度計が教えてくれた。

 今度の新作はなんともストレートな題名である、こんな爺さんが今更一体何をと、おもいつつ観たのだが、・・・・・。

 

素麺にむせてる俺の閉塞す