薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

正月惚け、いや年がら年中のだぞ

2024年一月四日 木 曇り後晴れ、風が冷たく感じられた。

 

〇在京テレビ局の能登半島地震の被災状況の報道は、身を入れていないという感じがする。人命が失われるという72時間のボーダーを前にしても通り一編の報道である。

 一年中自然災害にさらされいるこの国であるから、どうやら慣れっことなっていて、時が過ぎれば落ち着てしまうのだと、舐めてかかっているような気がする。

 4日朝になって、朝のワイドショーで取り上げ始めたが、日航機と海保機の衝突事故と並列させて報道するので、なんだか両方がぼやけてくる。

 致し方ないことだが、それでも能登の被災は進行中のことである。

 現地で被災した人たちの声はYouTubeを介して聴く。臨場感が違う。テレビ新聞の衰退は、もっともである。

 

〇世間は仕事始めである。己と言えば、正月惚けが続いて、無為に4日が過ぎた。いや正月惚けではない年がら年中の四日目であった。

 

 

田作り・原料はカタクチイワシの幼魚

 この頃の子や孫は、伊達巻栗きんとんすら箸をつけずに帰っていった。

 

のこりたる田づくり食むもおぼつかな  泡六

 

 入れ歯なものでね、情けなや。