霜枯れのピーマンと向日葵のこと
2024年一月八日(月)晴れるも、凍えそう。
〇松明け。
不穏な年明けであった。
〇畑に出て、昨年から放置してあったピーマンと鷹の爪を片付けた。
〇ピーマンは、霜に当たりながらも実をつけて、それを先日暮れにやってきた孫が採って、そのまま口にした。慌てて止めようとしたが、むしゃむしゃと食べてしまった。その孫は女の子で、三歳である。
「おいしいの」と聞くと、にこにこ笑って「おいしい」という。普段の食卓ではそれなりに好き嫌いのある児である。
子供の味覚というのは、人がもともとに持っている能力であるだろう。それがまだ残っている。だが、大きくなるにつれて舌の感覚が退化し、多様な味覚を感じることができなくなってゆくのかも知れないと思った。そのことを思い出した。
〇先に紹介した向日葵であるが、暮れも押し詰まった頃、すっかり枯れ果てた。さすがに、生きて延びて年越しは出来なかった。
それでも、こうして色を残している。
もしかして、種子も。
あれば、保存して、来年蒔いてみよう。
幾霜夜越へども結ぶ種子のあり 泡六