薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

熊谷も連日の猛暑日。秋は遠い。入道雲の話

8月18日 朝曇りのち晴れ 最高気温36.5度

8月19日 晴れ、最高気温36.8度

8月20日 晴れ、最高気温36,7度

8月21日 晴れ、36度

8月22日 曇り、33度

 

〇連日の猛暑日

 不快なり。

 

秋暑し防衛装備品てふいかさまも  泡六

 

 

〇残暑と云うからには、そこまで過ごしやすい秋が来ているというのが前提の言葉であろうが、どうも今年はこの暑さが長引くだろうというのが、長期天気予報である。

 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる  藤原敏行

 

 この歌は、この時期になると多くの人が口ずさむのであろうが、今年は何時になったら、風の音を聞くことができるのだろうか。

 

 

法師蟬爺ィじの脛の白き見よ

 

〇この頃は積乱雲という言葉が当たり前で、「入道雲」はほぼ死語なのであろうか。子供の頃は大体が入道雲であった、積乱雲と言い出したのの中学生になってからだったと思う、知ったかぶりの気取った言い方のようで、口にする時ちょっと意識したものだ。

 大体において、入道というのがどんなものか、多分この頃の子供はイメージできないだろう。

 「入道」とはほぼ出家と同義で、仏道に入ることを云う。そうなれば、当然に剃髪して坊主頭になるわけだが、その坊主が巨大化して大入道という妖怪になった。一つ目の奴がゲゲゲの鬼太郎にも登場していたと思う。入道雲とは、この大入道の形を思わせるそんな雲の形である。そういう風に説明せねばいけないのだろうか。

 その入道雲を毎日のように眺めていた気がする。東西南北いずれの空にもむくむくと立ち上がってきたのだが、かといって夕立ににまでは発展せず、この辺りも降雨不足のは同じだから、期待を裏切られて続けているのだ。

 

 

 

 

入道雲青空喰らふほいほいほい

 

雲の峰天使ゐませよその辺り