薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

大荒れの雷雨があった、翌日の朝の菜園のこと。

昨日は、荒々しく雷雨が襲ってきた。

横殴りの雹交じりの雨で窓の外は真っ白になって、隣家の庭木すら見えなくなった。

そんな雨の降り方は、ここしばらくなかったことだ。

そんなであるから菜園の様子が気がかりで、朝飯もそこそこに見に行った。

胡瓜、茄子、トマト、ゴーヤ、支柱が立ててあったものは、傾き加減のものもあったが、ほぼ事なきであった。その他、ピーマン、ししとう、鷹の爪などは、強風になぎ倒されていた。これらは、こんな場合にはそうなると経験上知っているので、支柱を新たに立てて置いた、それで問題ない。

ただ、数日前に設置した西瓜の防鳥ネットが、情けない有様になっていた。杭を立てなおして、一通り復元するのに大汗をかいた。

防鳥と云ったが、この辺りにもハクビシンやら狸やらアライグマなんぞが、出没するという、目撃者もたくさんいる。自分の畑の西瓜も何度となく食い荒らされてきた。今年も、まだ拳二つ分ほど小玉西瓜が、おそらく大型の鳥の嘴で、ぶすぶすと穿たれてまだ真っ白な果肉があたりに飛び散っていた。それで、ネットを張ったのだった。

自分は、西瓜を好んで食べるということない、妻が無類の西瓜好き、畑で作るのであれば思うままに食せるので、西瓜が荒らされたと聞くと、もう心配でならなくなる、そこで、ネット張りの尻がたたかれたというせいもあるのだが。

 

 

 

それでも、収穫はあった。

今は、茄子胡瓜が旬、トマトもようやく採れてきた。

家庭菜園のもっとも楽しみな季節になってきたのある。

 

 

朝採りは胡瓜の棘ぞ心地よき  泡六

 

 

しばらく、さぼったので、ぼつぼつ再開としたい。