薺句帖

余生の洩らし言、「薺」とは、「なずな」あのペンペングサであります。誤字脱字の常習ゆえ、気になさる方にはお勧めできません。

気鬱

7月19日 曇り、やや気温落ち着く。

 

 ○自室のエアコンが、昨年からカラカラと異音を立てていた、気に障る大きさであった、特に深夜は不快であった。ところが、今も音を立てているが、音が大分小さくなった。

 昨日、フィルターを始めて洗った。設置したのは、もう10年以上前であったから、さぞや汚れているだろうと予想していたが、これが案外見た目にはキレイであった。自動で掃除をする装置がついているのだが、これがある程度機能していたのだろうか。掃除後の昨夜、気づくとカラカラが消えて、通常のファンの回転音だけになっていた。驚いた、フィルター掃除は、効き目があったのだろうか。マニュアルには、年に一度以上の清掃を推奨していた。こうなると、面倒くさがりは、三文どころの損ではないようだ。現に、今も、カラカラは聞こえない、どうやら、トラブルは解消できたようだ。

 ○とはいえ、なんだか今日は朝起きて以来、気鬱の虫が胸底にとぐろを巻いている。これは、ほとんど自分の気質の一部である。思春期の後期にはその虫が自分の内に棲んでいることを自覚していた。この虫がどこかに退散して静かに眠ってくれていればよいのだが、何かのきっかけでもそりと起き出してくる。そのきっかけというのは、いろいろあってはっきりしない。似たようなことでも、引き金になるかどうかはその時次第だ。

 とにかく、口数が減る。古女房との二人暮らしだから、こちらが黙り込めば、相方も沈黙する。しばらく、しずかな暮らしになる。

 

冷房に下肢より冷えつ踊らばや  泡六